リハビリテーション室

リハビリテーション室の想い・役割

私たちのリハビリテーション室は、急性期病院として「いま必要なリハビリ」を的確に提供することを使命としています。発症・受傷直後から関わり、医学的根拠に基づいた評価と専門的なリハビリテーションを通して、早期回復・早期退院、そして次の生活の場へとつなぐ役割を担っています。
急性期では、日々状態が変化します。その変化を見逃さず、医師・看護師をはじめとした多職種と密に連携しながら、リハビリを進めていきます。
私たちが目指すのは、「できること」を増やすだけでなく、患者さんが安心して次の一歩を踏み出せること。そのために、身体機能だけでなく、生活背景や思いにも目を向けたリハビリテーションを大切にしています。

患者さん・ご家族の方へ

入院中、「また歩けるようになるだろうか」「家に帰って生活できるだろうか」といった不安を抱かれる方も多くいらっしゃいます。
リハビリテーション室では、患者さん一人ひとりの状態や目標に合わせて、適切なリハビリを行います。できることを一つずつ積み重ねながら、退院後の生活を見据えたサポートを行います。

よくあるご質問

  • Q

    急性期からリハビリを行うのはなぜですか?

    A

    早期から身体を動かすことで、筋力低下や合併症を予防し、回復を促すことができます。安全面に配慮しながら、医師の指示のもと実施します。

  • Q

    入院しているのに、早くからリハビリをして大丈夫ですか?

    A

    医師の管理のもと、全身状態やリスクを十分に評価したうえで行います。無理に動かすことはなく、その日の体調や病状に合わせて内容や強度を調整しますので、ご安心ください。

  • Q

    痛みがあってもリハビリはできますか?

    A

    痛みや体調を確認しながら行います。無理に動かすことはありませんので、ご安心ください。症状によっては、痛みをとるためのリハビリもあります。

リハビリテーションの流れ

当院では、入院患者さんを対象に急性期リハビリテーションを提供しています。血圧や脈拍、全身状態を確認しながら、主治医の指示のもと、入院後・手術翌日の早い段階からリハビリを開始します。
※病名や病気の経過、状態によっては、医療保険下でのリハビリテーションが行えない場合があります。

  1. 01

    リハビリ開始初日

    リハビリの処方が出た後、担当の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が病室へ伺います。

    • 運動機能・認知機能・精神面の評価
    • 入院前の生活状況や役割、ご本人・ご家族の希望の確認
    • 全身状態に配慮しながら、ベッド上でのリハビリから開始

    患者さんの状態に応じて、無理のない範囲で進めていきます。

  2. 02

    全身状態が安定してきたら

    全身状態が安定してきた段階で、起きる時間を増やす、歩く、活動量を増やす、リハビリテーション室でのリハビリへと移行します。
    治療目的に応じた器具や設備を使用し、より積極的なリハビリテーションを行っていきます。

  3. 03

    多職種による話し合い(チーム医療)

    医師・看護師・薬剤師・リハビリスタッフをはじめ、ソーシャルワーカー、管理栄養士、など、多職種が連携し、患者さんの状態や治療方針、今後の方向性について話し合います。
    それぞれの専門的な視点を共有しながら、より良い医療・リハビリの提供を目指します。

  4. 04

    退院・転院に向けて

    ご本人の状態、ご家族の希望、主治医の判断をもとに、自宅退院またはリハビリ転院を検討します。

    • 自宅退院の場合:生活動作の練習や住環境調整の提案、自宅でできるホームエクササイズ練習
    • 転院の場合:転院先へリハビリ内容や経過を共有

    退院後・転院後も、リハビリがスムーズに継続できるよう支援しています。

部門紹介

理学療法士(PT)

入院後・手術後の早い段階から、血圧や全身状態を管理しながらリハビリテーションを開始します。
痛みに対する治療(徒手的介入や電気治療など)や、手術後の合併症予防、身体状況の把握を行い、患者さんの状態に応じて、起き上がり・立ち上がり・歩行練習を段階的に進めていきます。
急性期から安全に身体を動かすことで、廃用症候群の防止(筋力低下・関節拘縮・呼吸機能低下の予防)や、ポジショニングによる褥瘡予防を図ります。また、杖や装具の適切な使用方法についても、専門的な視点で指導します。
さらに、退院後の生活や社会復帰を見据え、歩行や日常生活動作、家事、職場復帰、趣味活動など、その人の生活場面に応じた運動機能の回復を支援します。
痛みの原因となっている動作を評価・修正し、必要に応じてご家族への介助方法の指導や、自宅で継続できる運動プログラムの提案も行い、退院後も安心して生活できるようサポートします。
当院の理学療法士は、心臓リハビリテーション指導士・呼吸療法認定士・糖尿病療養指導士などの専門資格を有しており、循環・呼吸・代謝といった全身管理が必要な急性期リハビリにも対応しています。
また、認定理学療法士(脳卒中・運動器・代謝・地域理学療法)を取得しているスタッフも在籍し、専門性の高い評価と治療を提供しています。

作業療法士(OT)

作業療法は、その人の人生にとって「意味のある作業・活動」を用いて行うリハビリテーションです。
心身の状態を丁寧に評価し、その人らしく生きていくために何が必要か、どのような能力が求められるかを考えながら、生活や人生に結びつく作業活動を通して治療・介入を行います。
急性期という早い段階から、現在の関わりが将来の生活にどのようにつながるのかを意識し、生活を取り戻すための手がかりを一緒に見つけていく、暮らしを見据えたアプローチを大切にしています。
当院には、認定作業療法士を取得しているスタッフも在籍しており、専門性に基づいた評価と介入を行っています。患者さん一人ひとりの生活背景に寄り添いながら、質の高い作業療法を提供しています。

言語聴覚士(ST)

言語聴覚療法では、脳卒中後の失語症や構音障害などの言語障害、聴覚障害、声や発音の障害、さらには「噛む・飲み込む」といった嚥下機能の問題まで、ことばとコミュニケーション、摂食嚥下に関わる幅広い課題に対応します。
言語聴覚士は、症状の原因や発現メカニズムを明らかにするための検査・評価を行い、状態に応じた治療や指導を実施します。
特に嚥下障害は、誤嚥性肺炎など重篤な合併症につながる可能性があるため、噛む・飲み込む機能を詳細に評価し、食事形態(硬さ・大きさ・とろみなど)の調整を行います。
当院では、多職種による口腔ケアラウンドを実施しています。口腔内環境を整えることで、肺炎予防や全身状態の維持、食べる楽しみにつながる味覚の改善など、多方面から患者さんの健康を支えています。

スタッフの声

どんなリハビリテーション室?

忙しい中でも、患者さんを第一に考える“マインドセット”が共有されています。

職種や経験年数に関係なく相談しやすい雰囲気です。

急性期ならではの緊張感と、やりがいを感じられる職場です。

学ぶ機会が多く、成長したい人には刺激のある環境です。

リクルート

私たちのリハビリテーション室では、患者さんの回復を支えると同時に、スタッフ一人ひとりの成長も大切にしています。
急性期という環境は決して楽ではありませんが、だからこそ得られる経験と学びがあります。専門性を高めたい方、多職種連携の中でリハビリを実践したい方を歓迎します。
経験年数に関わらず、学び続ける姿勢を尊重し、互いに支え合いながら働ける職場を目指しています。
「理学療法・作業療法・言語聴覚を通して、人の人生に深く関わりたい」「自分のキャリアを自分で描いていきたい」そんな思いを持つ方と一緒に働けることを、私たちは楽しみにしています。

リクルートFAQ|よくある質問

  • Q

    教育体制は?

    A

    新人・キャリア採用者それぞれの経験・能力に応じて、段階的に学べるOJT教育体制を整えています。入職後は、先輩スタッフが日常業務をサポートしながら、評価・介入・記録・多職種連携まで丁寧にフォローします。
    院内勉強会や症例検討を通じて、知識だけでなく「考える力」を養うことを大切にしています。私たちの教育のゴールは、日々の業務習得だけではありません。個人のスキルアップを追求する道、そして組織全体の成長を担う道、その両面をカバーするラダー形式のキャリアパスを支援しています。さらに、面談を通じて「将来どうなりたいか」を共有し、個々の希望に沿った成長を組織全体で支えています。

  • Q

    急性期未経験でも大丈夫ですか?

    A

    急性期未経験からスタートしたスタッフも多く在籍しています。最初から一人で任されることはなく、患者さんの状態やリスク管理を共有しながら、段階的に経験を積んでいきます。
    分からないことを質問しやすい雰囲気があり、安心して成長できる環境です。

  • Q

    勤務体制・働き方は?

    A

    急性期病院として、病棟単位のチームで業務を分担しながらリハビリを行っています。多職種との連携を重視し、情報共有を大切にしています。
    ライフステージに応じた働き方にも配慮し、スタッフ同士で協力しながら業務調整を行っています。長く働き続けられる職場づくりを目指しています。

マタニティリハビリ外来について

産前産後の不調を「原因から」整える専門外来です。
妊娠期から産後にかけて、女性の身体は大きく変化します。 腰や骨盤、首の痛み、恥骨痛、尿もれなどの不調を「よくあること」「我慢するもの」と思っていませんか。
痛みや不調のある身体では、育児や日常生活に余裕が持てず、心身の負担が積み重なってしまいます。 当院のマタニティリハビリ外来では、身体の仕組みに基づいた専門的な評価を行い、痛みの“原因”にアプローチすることで、妊娠期・産後の生活を安心して過ごせる身体づくりを支援します。

マタニティリハに関するお問い合わせ

マタニティリハビリで行うこと

  • 身体のメカニクスに基づいた評価と治療
  • 腰痛・骨盤痛・恥骨痛などの痛みへの対応
  • 姿勢や動作(座り方・授乳姿勢・抱っこ・家事動作)の指導
  • 呼吸や体幹機能を整える運動指導
  • 再発を防ぐためのセルフケア・ホームエクササイズ指導

マッサージなどの一時的な対処ではなく、自分で身体をコントロールできることを大切にしています。

このような症状がある方はご相談ください

  • 寝返りや起き上がりで痛みがある
  • 腰・骨盤・恥骨・股関節の痛み
  • 手足のしびれ
  • 動くと手術創や下腹部が痛む
  • 尿もれ・頻尿・臓器脱感
  • 性交時の痛み

また、妊娠・出産の時期に限らず、尿もれや頻尿などの排尿に関するお悩みに対しても、身体機能の評価に基づいた指導・徒手的なアプローチ・運動療法を行っています。
上記の症状について、ひとつでも当てはまる場合は、身体からの「メンテナンスサイン」かもしれません。

担当について

マタニティリハビリ外来は、女性に関する専門の講習を受けた経験豊富な女性理学療法士が担当します。 妊娠期・産後の身体特性を踏まえ、安全面に十分配慮しながら、患者さん一人ひとりに合わせたリハビリを行います。

受診までの流れ

  • 完全予約制です
  • 妊婦さん、産後1か月以内の方は、かかりつけ産婦人科からの紹介状が必要です
  • それ以外の方につきましては、産婦人科、霧島市すこやか保健センターや霧島市こどもセンターにてご相談ください。
  • 受診回数や頻度は症状に応じて相談のうえ決定します
  • 保険適応となる場合があります(状態により異なります)

妊娠・出産という大きなライフイベントを、安心して迎え、その後の人生を健やかに過ごすために。 当院では、地域の女性に寄り添う専門外来として、マタニティリハビリに継続して取り組んでいます。