糖尿病・内分泌内科

日本において、現在、約2000万人が糖尿病とその予備軍に該当され、今なお、進行した合併症を実際に診断・治療開始されるまで気づかれない方も少なくありません。血糖値が高い、体重の減少などの症状が出現し、状態が悪化してからでは、心筋梗塞、脳梗塞、腎不全、網膜症などの重大な合併症にかかりやすくなったり、場合によっては命にかかわったりすることもあります。
糖尿病は、早い段階からの治療開始により合併症を予防できることが知られています。日常的に自己管理(食事・運動・薬物療法)を行い、継続することが血糖コントロールを保つために必要です。
また最近、新しい薬の登場により、治療の選択肢が増えてきました。体質や生活に合う薬を選びやすくなっており、従来の薬と比較して体重管理や生活習慣改善を後押しするものもあります。治療の力を借りながら生活習慣の改善を図ることで、合併症の進展を防ぐことができます。

外来担当医

2026年04月01日 現在

伊集院 太生 村山 結美
(午後)
伊集院 太生

糖尿病・内分泌内科医師の紹介
(2026年4月1日現在)

  • 糖尿病・内分泌内科医長

    Taisei Ijyuuin

    専門・資格・所属学会等

    • 日本糖尿病学会研修指導医
    • 日本糖尿病学会専門医
    • 日本内分泌学会専門医(内科)
    • 日本内科学会総合内科専門医
  • 糖尿病・内分泌内科医師

    Yumi Murayama

外来診療について

  • 糖尿病の診療(1型・2型糖尿病、妊娠糖尿病、ステロイド糖尿病など)
  • 内分泌疾患(甲状腺、副腎、下垂体、性腺、骨代謝など)
  • 肥満症外来(2025年2月より開始)

糖尿病外来

当科では以下の診療を行っています。

  • 血糖コントロールの最適化
  • 合併症(腎症・網膜症・神経障害・心血管疾患など)の予防と早期発見
  • 生活習慣改善に向けた支援(食事・運動・薬物療法の指導)
  • 医師・看護師・管理栄養士・薬剤師などによる多職種チーム医療

教育入院について

糖尿病療養に必要な知識・技術を短期間で習得していただくために、月上旬に1回教育入院を行っています。

  • 期間

    原則2週間

  • 内容

    食事療法・運動療法・薬物療法の理解と実践

医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・理学療法士が連携し、患者さん個々の生活に即した療養指導を行います。

内分泌疾患について

当科では、糖尿病だけでなく内分泌疾患の診療も行っています

  • 甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病など)
  • 副腎疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、副腎腫瘍など)
  • 下垂体疾患(下垂体腫瘍、ホルモン異常など)
  • その他ホルモン異常(高カルシウム血症、性腺機能異常など)

地域基幹病院として、必要に応じて他科や鹿児島大学病院糖尿病・内分泌内科とも連携しながら包括的に診療を行っています。

肥満症外来
(2025年2月より開始)

当院では2025年2月より、新たに肥満症外来を開設しました。
肥満は糖尿病・高血圧症・脂質異常症・睡眠時無呼吸症候群など多くの生活習慣病の根本の原因になります。

近年、新しい薬物療法(GLP-1 受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬など)が登場し、体重減少や合併症予防に効果が期待されています。

ただし、これらの薬は現時点では全国でも限られた施設でしか使用できず、導入には「肥満症の医学的定義」や「保険診療上の適応条件」に基づく厳密な診断が必要です。

さらに、薬物療法を受ける場合でも、定期的な栄養指導や生活習慣の改善が必須です。

当院では医師・看護師・管理栄養士が連携し、患者さん一人ひとりに合わせた包括的な診療を行っています。

診療内容

  • 肥満症の診断と適応評価(医学的基準に基づく)
  • 生活習慣改善のサポート(栄養・運動指導、行動療法)
  • 最新薬物療法の導入(条件を満たした方のみ)
  • 合併症の早期発見・予防
  • チーム医療による継続的支援

まとめ

当科では、霧島の地域基幹病院として糖尿病・内分泌疾患・肥満症を総合的に診療し、教育入院と外来診療を通じて患者さんの健康を支えています。

最新の知見と他職種によるチーム医療を活かし、安心して治療を継続できる体制を整えています。

2024年度糖尿病・内分泌内科診療実績

糖尿病外来患者数

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
初診 3 1 3 2 3 3 5 6 1 6 3 7 43
再診 163 176 180 167 182 160 195 166 181 147 186 160 2,063
166 177 183 169 185 163 200 172 182 153 189 167 2,106

糖尿病入院患者数

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
入院 6 2 1 5 2 2 4 3 2 2 3 4 36

疾病分類

1型糖尿病 15
2型糖尿病 358
その他 103
内訳 バセドウ病 23
甲状腺機能低下症 9
腺腫様甲状腺腫 9
副腎腺腫 8
甲状腺中毒症 5
橋本病 3
潜在性甲状腺機能低下症 3
低カリウム血症 3
副腎偶発腫 3
亜急性甲状腺炎 2
下垂体機能低下症 2
原発性甲状腺機能低下症 2
脂質異常症 2
潜在性甲状腺中道症 2
低カルウム血症 2
高度肥満症 2
ACTH不応症 1
パラガングリオーマ術後 1
下垂体甲状腺機能低下症 1
下垂体性副腎皮質機能低下症 1
褐色細胞腫 1
結節性甲状腺腫 1
原発性アルドステロン症 1
原発性甲状腺機能亢進症 1
甲状腺ホルモン不応症 1
甲状腺癌 1
高LDH血症 1
術後中枢性副腎機能低下症 1
続発性下垂体前葉機能低下症 1
続発性甲状腺機能亢進症 1
続発性副腎機能低下症 1
耐糖能異常 1
中枢性尿崩症 1
破壊性甲状腺炎 1
副甲状腺機能亢進症 1
副腎腫瘍 1
副腎皮質機能低下症 1
薬剤性甲状腺機能低下症 1
女性化乳房症 1
  総計 476