当院の検査技術部のご案内です。
放射線室
当院の放射線室のご紹介です。
基本理念
- プロフェッショナルになるための自己研鑽を積極的に行う
- 個々の問題点に真摯に立ち向かう
- 上記を通じて患者様の求めていることを考え、それを実践する
業務内容
CT
64列マルチスライスCTです。全身の断面を画像化する検査で、ワークステーションを用いて心臓や血管・大腸などの3D画像を作成し、診断治療に役立つ画像を提供します。
MRI
3テスラのMRI装置です.急性期脳梗塞の早期発見はもちろん、消化器・整形・婦人科領域など全身の検査を行っています。
超音波検査
腹部や心臓のほか、甲状腺・乳腺などの体表、全身の血管など様々な領域の検査を行っています.また整形領域の検査も行っています。
マンモグラフィ
乳房専用のX線検査です.超音波検査とも併せて乳がんの早期発見に取り組んでいます。
心臓カテーテル検査
主に心臓の血管(冠動脈)を撮影する検査で、心筋梗塞や狭心症の診断治療を行います。急性心筋梗塞の診断治療には24時間体制で対応しています。
血管造影
全身の血管を撮影できる装置で、当院では主に頭部と腹部の検査・治療を行っています。頭部では脳動脈瘤や脳梗塞の診断治療を、腹部では肝臓がんの診断治療を主に行っています。
教育方針・研修受け入れ状況
鹿児島医療技術専門学校 診療放射線技術学科
- 2018年 9月1日~30日年生臨床実習 4名
- 2018年10月1日~30日年生臨床実習 2名
当院は日本放射線技師会指定の臨床実習指定医療機関になっており、後進の指導のため学生の臨床実習を行っている。特に当院では超音波検査を診療放射線技師が業務の一環として行っているため、超音波技術についての実習も行えうことが可能である。また、他職種との交流を考え実習期間に医療技術部内での見学を実施している。最終日には恒例の実習生による発表会とそれが終わるとお疲れさん会を開き本音で学生さんと語り合い交流を深めています。
研修医への院内超音波講習会
当院は協力型施設初期臨床研修医受け入れ医療機関になっており、当院に来られた研修医に超音波検査の良さを知っていただくために、研修期間に当院のスタッフが個別の実技指導を楽しく行っています。研修医の方たちには好評で、今後も内容のグレードアップを続けながら実施していきます。
2018年度診療実績
稼働状況
件数 | 前年度比 | ||
---|---|---|---|
一般撮影 | 22,959 | 1.02 | |
乳房撮影 | 682 | 0.97 | |
ポータブル | 3,698 | 1.12 | |
透視 | 1,105 | 0.98 | |
血管撮影 | 533 | 0.87 | |
CT | 8,591 | 0.98 | |
MRI | 3,458 | 0.99 | |
超音波 | 14,403 | 1.04 | |
肝硬度測定 | 2,102 | 1.01 |
紹介件数
件数 | 前年度比 | ||
---|---|---|---|
CT | 671 | 0.92 | |
MRI | 389 | 0.91 |
トピックス
新マンモグラフィ装置 導入
平成31年3月に富士フィルムメディカル社製マンモグラフィ装置 AMULET Innovalityが導入されました。従来使用していたマンモグラフィ装置と比較し、低線量、高画質、短時間での撮影が可能になり、また圧迫板には患者様への痛みの軽減が期待されます。この新装置と共に今後より一層、患者様へ痛みの少ない検査を提供出来るよう努めていきます。
スタッフの紹介
診療放射線技師:11名
認定資格・所属学会
- 日本診療放射線技師会
放射線管理士 1名
放射線機器管理士 1名 - 日本超音波医学会
- 日本超音波検査学会
超音波検査士 4名 - 日本消化器がん検診学会
胃がん検診専門技師 1名 - 日本乳がん検診学会
検診マンモグラフィー撮影診療放射線技師 1名
臨床工学室
当院の臨床工学室のご紹介です。
基本理念
- チーム医療の一員として医療機器が安全・適切に使用できるように努め、治療のサポートを行います。
業務内容
医療機器管理
人工呼吸器・輸液ポンプ・シリンジポンプ等の医療機器を安全に使用できるよう点検・メンテナンスを行っています。
また医療機器を安全適正に使用できるように、看護師スタッフに研修会を開催しています。
使用中のME機器の巡視、トラブル対応を行っており安全な医療の提供に貢献しています。
心臓カテーテル検査室
冠動脈造影(CAG)の介助やFFR(冠血流予備量比)の測定・アセチルコリン負荷試験時の一時ペーシング装置などの装置の操作を行っています。
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)には介助やIVUS(血管内超音波)・IABP(大動脈内バルーンパンピング)の操作を行っています。
緊急カテーテル検査にも対応する体制になっており、上記装置以外に検査・治療中のポリグラフ操作記録も行っています。
ペースメーカ植え込みなどの不整脈の分野にも業務拡大を行っている最中です。
血液浄化業務
入院治療中のAKI(急性腎障害)や敗血症性ショックに対して、HD(血液透析)・CHDF(持続的血液透析濾過)・PMX(エンドトキシン吸着)等が緊急時行える体制をとっています。
そのほかにGCAP(顆粒球吸着除去)・CART(腹水濾過濃縮再静注)・その他疾患に合わせたアフェレーシスを行うことができます。
RFA(ラジオ波焼灼療法)
ラジオ波焼灼術は、肝臓がんを死滅させるために行なわれる治療です。
当院では「コヴィディエン社製:Cool-Tip RFA system」を使用し、肝臓がんに対しての治療を行う際、医師の指示のもと本装置の準備・操作を行います。
人工呼吸器業務
メドトロニック社製 Puritan Bennett 840:5台
HAMILTON社製 HAMILTON-C1:1台
フィリップス・レスピロニクス社製 BIPAP Vision・V60:3台
の配備を行っており、院内はもとより救急での人工呼吸管理サポートを行っています。
また昨年度より、「Fisher&Paykel社製 Airvo 2」の導入を行っており、より幅広い選択的な呼吸管理ができるようになりました。
教育方針・研修受け入れ状況
鹿児島県臨床工学技士会・日本臨床工学技士会に所属しており学会や研修会など積極的に参加し、常に新しい知識・技術を身に着けるように努めています。
認定資格・所属学会
- 透析技術療法認定士
- 医療機器情報コミニュケーター(MDIC)
- 第2種ME技術実力検定合格者
臨床検査室
当院の臨床検査室のご紹介です。
基本理念
- 向上心
- 親切心
- 平常心
業務内容
医療機器管理
臨床検査室は生理機能検査と検体検査に分かれており、当院職員は生理機能検査を主とし、検体検査は(株)クリニカルパソロジーラボラトリーに委託しています。
基本理念とともに『迅速かつ丁寧に正確な検査を行う』を目標に日々邁進しています。
特色は、心臓カテーテル検査時に対する24時間on call体制や検体検査は当直体制を行っています。
超音波検査は放射線室と共同に担当し、それ以外に心肺運動負荷試験、心臓カテーテル検査などはリハビリ室、臨床工学室と共同に業務を行っており意見交換なども活発に行われています。
また、チーム医療の一環として感染対策チーム(ICT)活動に参加しています。
心電図検査(マスタ-負荷試験、ホルター心電図など)
ABI検査
超音波検査
腹部や心臓の他に全身の血管や甲状腺、乳腺、整形外科領域の検査を行っています。乳腺検査は女性技師が担当しています。
心臓カテーテル検査
心肺運動負荷試験(CPX)
教育方針・研修受け入れ状況
超音波検査研修
- 研修医や地域の技師向けに部位ごとに細かく目標を立て、検査法マニュアルに沿いながら時に試験を行い超音波検査の教育を行っています。臨床検査室では主に、循環器、血管領域の研修を認定取得技師が担当しています。
2018年度診療実績
生理機能検査
心電図、呼吸機能検査、超音波検査は増加している。
件数 | 前年度比 | ||
---|---|---|---|
心電図関係* | 7,735 | 1.02 | |
血圧脈派ABI | 511 | 0.86 | |
呼吸機能 | 1,719 | 1.09 | |
脳波 | 37 | 0.97 | |
聴力* | 57 | 0.90 | |
眼底 | 870 | 1.14 | |
超音波 | 14,403 | 1.04 | |
肝硬度測定 | 2,102 | 1.01 |
*心電図関係(安静,負荷,R-R,ホルター,24h血圧,CPX)
*聴力(標準純音,ティンパノメトリー,リフレックス)
検体検査
検体検査ではほぼ全ての項目が増加している。
件数 | 前年度比 | ||
---|---|---|---|
尿・糞便 | 14,403 | 1.03 | |
血液 | 73,871 | 1.02 | |
生化学 | 622,034 | 1.02 | |
免疫 | 83,292 | 1.03 | |
輸血 | 1,196 | 1.15 | |
出血・凝固時間 | 140 | 0.35 |
トピックス
総合肺機能測定装置を導入
平成30年9月よりフクダ電子社製FUDAC-7を導入しました。今まで測定できなかった肺拡散能力測定(Dlco)や機能的残気量測定(FRC)など精密な検査ができるようになりました。
スタッフの紹介
臨床検査技師:6名
事務:1名
委託職員((株)クリニカルパソロジーラボラトリー):7名
認定資格・所属学会
- 日本臨床衛生検査技師会
- 日本超音波医学会
超音波検査士 2名 - 日本超音波検査学会
- 4学会構成血管診療技師認定機構
血管診療技師 - 日本乳腺甲状腺超音波医学会
- 日本環境感染学会
病理診断室
当院の病理診断室のご紹介です。
基本理念
- 安心・安全な医療の提供に努めます
- 正確・迅速・ていねいな検査に努めます
- 常に向学心をもち、研修・研鑽に努めます
業務内容
病理検査とは
手術や検査の目的で採取された臓器や組織、細胞を顕微鏡にて観察し詳しく調べることにより、疾患の診断や病因の究明をします。顕微鏡で観察できるように標本を作製するのは臨床検査技師(細胞検査士)で、その標本から病気を診断するのが病理専門医(細胞診専門医)です。病理検査は大別して、組織学的検査、細胞診検査、病理解剖に分かれます。
組織学的検査
病変の一部から組織片を採取、または手術にて切除された組織や臓器から良性・悪性の診断、悪性であれば浸潤の程度や転移の有無などを詳細に観察して主治医に報告します。
当医療センターでは病理専門医不在のため、保険医療機関間の連携による病理診断を活用しており、病理診断は鹿児島大学病院に委託している。また術中迅速病理組織診断は、当センターで作製した迅速凍結組織標本をバーチャルスライド撮影装置で取り込み、鹿児島大学病院にテレパソロジー(遠隔病理診断)の委託をしています。
細胞診検査
胸水、腹水、尿などの液状検体、消化管や気管支などの病変部をブラシ等で擦過した検体、針で病変部を穿刺吸引した検体など多岐に亘る材料から顕微鏡で観察できるようにガラス標本を作製します。
細胞検査士が標本に出現している“異型細胞や悪性細胞”“疾患に特異的な細胞や微生物”などを探し出し、病変を推定します。
また内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)時の擦過細胞診、超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引細胞診(EUS-FNAC)、気管支生検・擦過・洗浄および各穿刺吸引細胞診時には現場に赴き適正な検体処理を行う(ROSE)も実施しています。
病理解剖
病気により亡くなられた患者さんについてご遺族の承諾を頂き解剖し、臓器・組織・細胞を直接観察することによって、直接死因の解明、臨床診断の妥当性や治療効果等を目的として病理解剖を行っています。
今後の診断・治療の向上、医療従事者の教育に役立て参ります。
30年度診療実績
組織診 | 2,267 件 |
---|---|
細胞診 | 478 件 |
スタッフの紹介
臨床検査技師:2名
認定資格・所属学会
- 日本臨床細胞学会
- 日本臨床衛生検査技師会